2009年06月04日

ヘミシンクの危険性についての考察

脳波を特定の状態(アルファ波、ガンマ波、シータ波、デルタ波)へと誘導できるヘミシンク(あるいはバイノーラルビートを使った同じようなCD)の危険性についても考えてみたいと思います。
自分がこれからどっぷりとはまる事になるので、その危険性・害についてもあらかじめ考察しておいた方がいいでしょう。

「特定の脳波になる事」自体については特に害はないようです。
人間は日常生活においても色々な脳波の状態になっています。(起きてる時・寝てる時)

ただ、「特定の脳波になった状態を長時間維持する」という事はちょっと考えないといけないようです。
特に「シータ波」については、いろいろ調べたところ長時間その状態を維持するのは避けた方がいいみたいです。

「レム睡眠」「ノンレム睡眠」についてはご存知の方も多いでしょう。
「レム睡眠」は浅い眠りとなりこの状態では夢を良く見、「ノンレム睡眠」は深い眠りとなりこの状態ではあまり夢を見ないようです。
脳波的には「レム睡眠」においてはシータ波が強く出ており、「ノンレム睡眠」においてはデルタ波が強く出ているようです。
ヘミシンク系のCDでは「体は寝ているのに脳が覚醒している状態」へと脳波を誘導するのが多いですが、これはつまりシータ波へ誘導してるという事らしいです。
だからその脳波状態では「レム睡眠」時と同じく幻覚(夢)をよくみる事ができるようです。

人が寝ている時のレム睡眠とノンレム睡眠の割合ですが、「レム睡眠(10〜20分)」→「ノンレム睡眠(90分くらい)」→「レム睡眠(10〜20分)」・・・・といった感じで、レム睡眠状態は一度に長時間なるわけではないようです。
レム睡眠時は自律神経系の活動が非常に不安定になるため、血圧の変化が激しかったり、心拍や呼吸数が不規則かつ早くなるそうです。そのため重度の血管系の疾患がある方はレム睡眠中の不規則な呼吸や心拍のせいで死亡してしまう事もあるようです。
睡眠時にレム睡眠状態が20分程度で終わってノンレム睡眠状態に移行するのは一種の生命的な自己防衛反応なんでしょうね。
上記の点を考慮すると、レム睡眠時と似たような「シータ波」の状態をあまり長時間維持するのは体に良いとは思えません。
ヘミシンクなどはあまり長い間シータ波の状態にならないようにきちんと調整されているようですが、自分でバイノーラルビートのmp3ファイルのプレイリストを作って脳波を特定の状態に誘導する場合は、「シータ波の状態は長くても20分程度で終わらせる」という風にするよう気をつけた方がいいでしょう。
(アルファ波やデルタ波はシータ波よりもある程度長時間続けても良さそうです。でもバイノーラルビートを使うのは長くても1日に2時間くらいまでとしておいた方が良いみたいです。)


「脳波を特定の状態に長時間維持し続ける」という危険性については前述の通りなんですが、次は「暗示を受けいれやすい状態(催眠状態)でネガティブな暗示を自分にかけてはいけない」という事について。

シータ波が強く出ている脳波状態では、催眠術のように暗示を受けいれやすくなってしまいます。
「催眠術のように」というか原理がまったく同じでして、催眠術でも術者のしゃべりや特定の周波数の音を聞かせたり振り子を見せて催眠状態(脳波はシータ波が強く出ている)にし、その状態で潜在意識へ暗示をかけてるんですよね。
(ちなみに催眠術者によってはスタジオ内に低周波の音を流して脳波をより誘導しやすくしてる場合もあるようです。これはテレビではわからないでしょうが…。カルトが洗脳を行う際にも使われているテクニックです。)
ヘミシンク系のCD(バイノーラルビートを使ったCD)を使って自分に暗示をかけ、自己実現能力を高めるという事をやってる人も数多くいるようです。
実際にこの間購入した「insightCD」でも、「これを使って潜在意識に暗示をかけて自分の能力を高めましょう。」と紹介してるところがあったり。

ポジティブ(プラス)な暗示をかけるのは大変良い事だと思うのですが、ネガティブ(マイナス)な暗示をかけると大変な事になってしまいます。
潜在意識にかけた暗示は強烈で、通常起きてる時の顕在意識の考え方や行動に大きな影響を与えてしまいます。
催眠術師がかけた暗示は催眠術師に解除してもらえますが、自分でかけた暗示は自分で解除するしかなく、しかもその解除が実は簡単ではないようです。
「自分はダメな人間なんだ」とか「死んだ方がいい」みたいなマイナス思考はシータ波が強く出ている状態では決してしてはならず、また暴力的な考えや強制的な性的な考え(陵辱やレイプ・痴漢などの想像)もシータ波が強く出ている段階では絶対しないように気をつけた方が良いでしょう。
まだシータ波が強く出ている状態で漫画やテレビを見たり、ゲームなどをプレイしたりするのもやめた方が良いです。(見てるうちに脳波が通常に戻るとはいえ)
潜在意識で変な暗示をかけてしまうと、本人の望む・望まないに関わらず自殺願望が強い人間になったり、暴力的な性格になってしまったり、簡単に暴行や痴漢行為を行う人間になってしまいます。
(ヘミシンクではネガティブな考えや雑念をあらかじめ「エネルギー変換ボックス」へしまいこむようイメージさせますが、これは「マイナスな暗示を自分にかけない」という理に適った方法に思えます。)

逆に禁酒や禁煙目的に潜在意識に暗示をかける(酒やタバコを「そんなに好きではない」「気持ちよくない」などと暗示をかける)のは有効で、実際に治療施設ではそのような方法を取り入れている所も多いようです。
(ダイエット目的で食べ物を嫌いになるよう暗示をかけると、拒食症になったり食べれなくなったりするので、これはやめた方が良さそうです。)

本題とはずれるのですが、ヘミシンクなどで「あの世へ行けた」とか「自分が肉体を越えた存在であると確信した」とかは、シータ波が強く出ている状態で「私は肉体を越えた存在である」みたいなアファーメーションを繰り返し行い、強く潜在意識に何度も暗示をかける事によって、そう強く信じ込むようになったからでは、と思ったり……。


「シータ波を長時間維持しない」「ネガティブな暗示をかけない」に続いては、「脳を特定の状態に誘導する癖をつけない」という事に注意しましょう。
リラックス状態のアルファ波はいいんですが、やはりここでも問題になってくるのが「シータ波」です。(というか三つとも全部シータ波が関わってますね。)
シータ波が強く出るとレム睡眠状態と同じになり、幻覚(夢)をみるようになるというのは先に述べた通りです。
日常生活において脳がシータ波に誘導されてしまう癖がついてしまうと、「白昼夢」をよくみるようになってしまいます。
ヘミシンクCD無しで脳波をコントロールできるようになると「CDを聞かなくても脳波を特定の状態に誘導できる」という利点がある反面、下手すると「日常生活のふとした時に勝手に脳波が特定の状態に誘導されてしまう」という欠点も生まれてしまいます。
「自分で意識してコントロールして脳波を特定の状態に誘導する」ならいいのですが、「知らないうちに誘導されてしまう」という癖がつくとやっかいです。
実際にヘミシンクの伝道者ブルース・モーエンさんも著作の「死後探索1 未知への旅立ち」内で、「車の運転中にそれが現実なのか夢なのかわからなくなってしまい大事故を起こしそうになった。下手したら死んでいたかも」みたいに告白しています。
どういう風に使ったらそういう癖がつくかわかりませんが、「あまり度々聞きすぎない事」、「CDを聞いてない状態でも脳波を特定の状態に誘導するような訓練はしない事(ただし座禅中とかなら良い)」という事には気をつけた方が良いでしょう。

CDを聞きながらシータ波が強く出ている状態で、「○○を見たら 脳波をこの状態に誘導する」という暗示を潜在意識にかけるのもダメです。これは絶対やらないように。
催眠術においては「○○を見たらすぐ催眠状態に入ります」と一度でも潜在意識に暗示をかけておけば、以後はそれを見せただけで簡単に被験者を催眠状態に突入させてしまう事ができてしまいます。
(「○○を見たら」ではなく「○○という言葉を聞いたら」という暗示のかけかたもありますよね)
同じようにヘミシンクCD使用時などに「○○を見たら」あるいは「○○という言葉を聞いたら」みたいな暗示をかけて脳波をシータ波が強くでる状態に簡単に移行させるようにしてしまうと、日常でふとそれを見たり(聞いたり)・意識する事によって脳波が誘導され、白昼夢を見たりして現実なのか夢なのか分からなくなってしまい、何が現実なのか記憶があやふやになったり、精神に障害を残す事になったり、外出中に白昼夢が起こって事故にあって大ケガを負ったり下手すると死亡するという事にもなりかねません。


脳波をシータ波に誘導するヘミシンクに限らず、その他の脳波コントロール系の商品・訓練においても、「シータ波を長時間維持しない」「シータ波が強く出ている状態ではネガティブな暗示をかけない」「脳をシータ波に誘導する癖をつけない」の三点には気をつけた方がいいでしょう。
posted by hemiham at 16:02| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ヘミシンクやバイ・ノーラルビートに関するCDや本など


「ゲートウェイ・エクスペリエンスI〜IVセット」

ヘミシンクの入門的なCD。
18枚のCDで順番にトレーニングしていく事でいろいろな脳波のコントロールの仕方を学べる。
しかし値段がそれなりにするよう。
ゲートウェイ・エクスペリエンスのレビューはこちら


「体外への旅 サポート用ヘミシンク」
体外離脱体験(OEB)を味わう事に焦点を絞ったCD集。
一万円ちょいで買えるのでゲートウェイ・エクスペリエンスをいきなり買う前にこれで試してみるのも良いとか。
ただ、習得できる内容はもちろんゲートウェイ・エクスペリエンスとは異なるので、ヘミシンクにはまった場合は結局後でゲートウェイの方も買う事に。


「モーメント・オブ・レバレーション」
単品CDなのでかなり安い。
「体外への旅」でもまだ高いのでちょっと……という人がヘミシンクを試すのに良いらしい。
  ヘミシンクを販売してるところによっては、「これ単品でも啓示を受けれる」と紹介してるところもあるようです。


「insight CD」
ヘミシンクを開発したモンロー研究所とは異なるメーカーが出しているものの、同じようなバイ・ノーラルビートを利用してさらに発展させたもの。
ずっと流れている雨音に耳を傾けていると裏で流れているバイ・ノーラルビートによって脳波が誘導されるらしい。
ただ、「insight CDを聞いてて幻覚を味わえた」と報告してる人がほとんどいないのが気になります。
モンロー研のヘミシンクシリーズのように音声ガイダンスに従ってイメージトレーニングをするような感じになってないのがその原因らしい。

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「体外への旅(ロバート・モンロー)」
ヘミシンクを生み出したロバート・モンローの著作第一冊目。
自身が何百回も体験した体外離脱体験について色々書かれているようだけど、ヘミシンク開発前に書かれたようでヘミシンク自体については触れてないようです。


「ヘミシンク入門(坂本政道)」
国内でヘミシンク普及に尽力されている坂本政道さんの本。
「ゲートウェイ・エクスペリエンス」のガイド本で、ゲートウェイ・エクスペリエンスのCDセットを買った人が自宅で学習する際に手元にあるとより習熟しやすいよう。


「死後探索 未知への旅立ち(ブルース・モーエン)」
ヘミシンクと出会って人生観が一変し、やがてモンローの後継者としてヘミシンクの普及に尽力するようになったモーエンの著作の一冊目。
モーエンの親しみやすい人柄、読みやすい文体で引き込まれます。